うちの息子は、どちらかというと物語やドラえもんの漫画が大好き。
科学絵本は、たま〜に読むくらい。
次から次へと科学絵本を読みたがる”理系男子”ってわけではない。
けれど、最近、本人が面白い!と繰り返し手に取った本があったので、記録として残しておく。
![石はなにからできている? [ 西村 寿雄 ] 石はなにからできている? [ 西村 寿雄 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/3743/9784265043743.jpg?_ex=128x128)
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ページをめくれば、石の写真が並んでいる。石の名前は書かれていない。ただ、見開き2ページの中央に、1つの石の写真が、特徴をつかみやすいようにドーンと大きく掲載されている。つぶつぶが見えていたり、キラキラしていたり。ポロポロと割れやすいものやシマシマの模様がはいっているものなど。そして、端っこに、その石を縦横斜めから写した写真も3枚掲載。簡単にそれぞれの成り立ち(マグマ、砂、泥、生き物の化石など)について触れた説明文もある。
種類は全部で8つだけ。ゴチャゴチャ書いておらず、極めてシンプル。子どもの心を掴むには、ちょうど良さそう。
本文の後ろの方には、大人が子どもに説明するためのの補足がある。そちらには、本文で取り上げた石の仲間分け表と名前が書かれている。(「玄武岩」とか「チャート」といった文字を見て、「ブラタモリで見る石の名前だ!」と息子が興奮していた。笑)
さらに、石に見える人工物、地球の石と水の話、原子の話まで、わずか4ページの紙面の中で話題が発展する。大人が読んでも、奥深く感じられる、素晴らしい本だと思う
![石の卵 (たくさんのふしぎ傑作集) [ 山田英春 ] 石の卵 (たくさんのふしぎ傑作集) [ 山田英春 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0872/9784834080872.jpg?_ex=128x128)
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外見は普通の石なのに、割ると中に美しい色や模様が現れる石。「ドラゴンエッグ」や「サンダーエッグ」という名前がつけられているらしい。メノウやオパールだって入っている。それらがどうやって出来るのか説明もあり、『石はなにからできている?』と比較しながら興味深く読めた。
『石はなにからできている?』の中で生物の死骸からできた石の話が出ていた。そこで知った放散虫のことを読んでみよう、と手に取った本。体長数ミリ程度の単細胞生物。眼鏡や釣鐘、ロケットや蜂の巣のようなバリエーションに富んだ形、微細で精緻な模様に息を飲む。イスラム美術の精密画やヨーロッパの中世大聖堂のステンドグラスなどを想起させる。下手なデザイン本よりも飾っておきたい、素晴らしく美しい本。
息子はしりとりが大好き。「う」に当たると、水族館でみたことのある「ウミウシ」と言ってみるが、その生態はよくわからない、ということで借りてみた本。
鮮やかな色をしているのに、ウミウシ本人たちは色の区別ができない、とか。毒を持っている生き物を食べて自らの毒とし、天敵はいない、とか。鮮やかなその色も、食べたものの色素であるとか、不思議なお話のオンパレードだった。次回から、しりとりするときは、そんな不思議なウミウシに思いを馳せながら楽しめそう(^ ^)